和泉清孝 ベルギー便り

ベルギーで活躍するピアニスト、和泉清孝

 
 
 
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モスクワにてCD録音 8月25日-29日

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 ロシアの首都、モスクワでCDの録音を行いました。前回のショパン&デュルレのCDに次いで、これが2枚目になります。今回はノルウェーの作曲家グリーグの「叙情小曲集」抜粋版を録音しました。録音場所はモスクワの中心部にあるテレビ局で、ロシアの有名な演奏家の録音のほとんどがここで行われるそうです。モスクワ最大のテレビ局という事もあり、警備が非常に厳重で、毎回パスポートの提示と特別な通行許可証が必要でした。また、入り口には空港の荷物検査場のような金属探知機が設置されていて、建物に入る人は皆そこを通らなければなりません。

 録音スタジオはとても広く、コンサート・ホールのような豊かな音響を備えていました。

録音メンバーは4人もいて、それぞれ音響担当、録音担当、演奏内容チェック担当(この人はモスクワ音楽院の先生で、今回の録音の責任者)、もう1人は不明(何をしていたのか良くわかりませんでした。。。。)、と持ち場がしっかりと決まっていて、皆敏速にその仕事をこなしていました。録音は3日に渡って行われましたが、毎回1日の間があり、それらの日は市内の音楽学校で練習です。練習の後は少し遠回りをし、「赤の広場」を通って帰りました。確か4年程前にもモスクワを訪れた事があり、その時は冬で薄暗い色でしたが、今回は夏の明るいイメージの写真が撮れました。


残念ながらクレムリンの中に入る時間はありませんでしたが、外からでも十分に素敵な風景です。


 この街でもっとも強い印象を受けたのは、地下鉄です。まず、駅はとても豪華に造られていて、しかもとても深く掘られています。おそらくは地下10階分位の深さはあると思われます。地下鉄だけの目的ではなく、もともとは緊急事態(戦争や災害)にも備えて、市民が地下に避難できるようにと頑丈に広く造られたそうです。確かに、それぞれの駅に市民が避難できるほどの広さと快適さが備わっていました。ある駅では、美術館の中かと間違える程に豪華な絵画が飾ってあり、1つの芸術の域に達していました。4年前に訪れたサンクト・ペテルブルグの地下鉄でも同じような印象を持ったのを覚えています。

 今回は録音が目的だったので、街の観光はほとんど出来ませんでしたが、次回は是非ゆっくりと観光してみたいです。

来月は日本で演奏会があります。皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
2009年09月02日 和泉清孝
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